ガムランを思い出した

シンガポールネタの直後に書くとごっちゃになるけど、
きょうはインドネシア・バリ島のガムラン音楽の話。


8年前バリに行ったとき、ウブドゥっていう山の中のちいさな町で、
バリの伝統音楽、ガムランの本格的な演奏を耳にする機会に恵まれました。
観光客向けにアレンジされちゃったものではなく
ストイックに地元で開催されてる定例演奏会的なやつを
町の役場かなんかで調べて行ったと記憶してます。


そこでびっくりしたんすけど、
バリ島のガムラン楽団の演奏者って、アマチュアなんだね。
なかには高級ホテルとかで雇われてる人もいるんだろうけど、
基本的なスタンスとしてはアマチュア、つまり趣味の演奏みたいです。
親父から教わったこのリズム!みたいなノリですね。


自治体や観光業者からギャラもらってるわけでも、
お客さんから入場料取ったりCD売ったり(笑)してるわけでもなく、
仕事がおわったら夕方、村の辻の広場(なんか駐車場っぽかったw)とかに集まって、
無料で好きなように音楽を演奏して、それっきりなわけです。
で、それが何百年と続いて伝統音楽として成立している。


日中なにしてんのよ?って聞いたら、中学校の先生!とか言われちゃうw
音楽の先生かと思ったら社会の先生とかね(笑)。


もう大体この辺で話の行く先がバレバレだと思うのですが、
ニコニコ動画向けに曲を作ってて、なんとなくガムラン楽団の話を思い出しました。
昼間はサラリーマンだったり学生だったり公務員だったり自営業だったりする人たちが、
家に帰ってPC立ち上げて、ミクを使って曲を作って、
それがニコニコ動画という広場というか駐車場(笑)でワイワイ楽しまれている。
日本だってありますよね。祭り囃子とか。


もうそろそろ締切とか売上とかマーケティングとか、そういうものから
音楽と、あとミュージシャンを解放してもいいころだとおもうんだ。
と言いつつ自戒を込めて。
東京ドームライブとか、オリコン1位とか、ミリオンセラーとか、
そういう幻想に未だ捕われているのは、このうp主自身なのだと言わねばなりません。


もっと音楽を自由に!


チャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャ!