「神曲」の件、引き続き。

うp主がいつも読んでるブログ「シンヴェニア」さんからトラバ頂いたのでこちらからも。
http://d.hatena.ne.jp/thvenr/20080822/1219395430


中身はこのブログの一個前のエントリ「ニコニコ動画の「神曲」について考えてみた(長いよ」について。
http://d.hatena.ne.jp/PENGUINS_PROJECT/20080821/1219286882


えーと、こういう音楽性云々の議論で収集がつかなくなったブログとか山ほど見てきてるので、
そうならないうちに、改めて短く簡潔にまとめる努力をしてみようと思いました。


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「優れた音楽」の定義の一部が変わろうとしている。
今までは「優れた音楽=作者の高い独創性がある」という定義が多くの音楽であてはめ可能だった。
しかし、近年ではその考え方にあてはまらない音楽が高い評価を受けている事例もある。
具体的には、ありふれたメロディ、ありふれたコード進行の、完全に型にはまった
「見事に(文字通り、お見事に)判で押したような音楽」「こそ」が優れた音楽とされる場面もあるということだ。


これを音楽の劣化、作者あるいはリスナーのレベル低下ととらえるのは早計だ。
なぜなら大昔は芸術に作者の個性など求められず、むしろ逆に、
絶対的な美的基準の中で「完璧(お手本)」にどこまで近づけるかが重要だった時代もあったからだ。
だから「すぐれた音楽=独創的」という定義は絶対的ではない。むしろ逆に、
これからは「判で押したような音楽」こそが熱狂的に支持される可能性もあるのだ。


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以上です。
神とか宗教とか中世とか、誤解を招きそうな言葉は全部削ってみた。


そして気付いたんだが、
こんな言説、ヒップホップカルチャー以降の当たり前の時代状況かもしれない(今更